ツクールフェス作品感想まとめ

歩いて解放エクスカリバー
作者:パルソニック


最強の勇者が伝説の剣の理不尽な封印を解くために自宅と町と近所を駆け回るアドベンチャー
ヒントの石板が要になっており、これを解放することでヒントを増やしていくことになる。


謎解きの楽しさがギュっと詰まった、アイデアに優れた作者の陽の面での作風が強く表れた快作。全体的に明るくギャグに徹しているため、安心安全だ。


特にOPでのふとした事からの実績解放→範囲を制限しての探索→マップ移動解放というレベルデザインはお見事。
演出も「回転しながら流れるように剣を置きそのままベッドイン」
「小気味よいアクション解放演出」と、ワンポイントながらも熟練の技が見て取れる。


探索範囲が非常に限定されているため、やる気がなくなるレベルで詰まることはない。
よほどのことが無ければ、サクサクとエンディング、さらには全開放までいけるだろう。
実は一番最後に残ったのが「チェックポイント」であるのだが・・・。


個人的に要望を入れるなら、例のパーティを編成して解散するときに悔しがってほしかったです。
オチも小気味よく、気分転換にやらない理由はない、いい作品でした。
でも、作者は幼女に対して不穏要素を入れないと死ぬ性質らしい。作者はぺド。


自分は謎解きがさっぱり作れないので、憧れるところである。お気に入りの謎解きは犬関係のやつ。意外性と連続性を伴った仕掛けには弱いのだ。


揚げよトリニク
作者:ぶるうすりい
プレイ時間約5分程度の超短編。内容としてはまあ、鶏を倒してくるお使い、と言ったところか。


粗削りながらも他ではあまり見ない演出は見るものがあるし、シーケンスごとに必ず捻った展開がある。橋の看板なんかは顕著だろう。ツクール作品をやる気はないけどコンテスト環境が気になる時にお勧め。


基本的に展開が唐突で置いてけぼり。よくわからないうちに仲間が増えて、本当に唐突にミニゲームが挟まって・・・といった感じ。凝った箇所は少なくないのだが、基本的にはツクール初心者が適当に作ったそれに限りなく近いのだ。


これが並み居る強豪の大半を抑えて評価順で5本の指に数えられるという事実には首を傾げざるを得ない・・・というか、なかなかにヘイトを集めている模様。世の中ではタイトル勝ちする作品は少なくはないのだが。