ツクールフェス作品感想サルベージ

ラッツの何でも屋
製作:さんどパン


とあるサンプルから深い影響を受けたと思われるフリーシナリオ風味なRPG
まさかのOPなし放り投げスタートという度肝を抜いた始まり方をするが、作り自体は異常に丁寧。


特に中盤以降は最初の放り投げっぷりからは想像できないほどに濃いエピソードで畳みかけられる事になる。
実はグラブルのフェイトエピソードがこれに近かったり。


ゲームでは味方の性能が基本的に高く、デフォ戦でありながら変数を生かし切っており、
感心することうけあい。ただしメビーウステメーはダメだ。


難点は運次第でひどく冗長に感じてしまうイベントがみられる事。
主に塔と家修理(最終段階)ね。前者は経験値がザクザク手に入るが、
後者は蜂のイカれた攻撃と経験値のマズさもあって、ハチミツが手に入るたびげんなりするorリセットと相成る事となる。


あとは・・・チュートリアルからイベントまで丁寧に作っている分、
正直OPなしは違和感を感じた。簡単な自己紹介やゲームの目的くらいはやってもよかったのではなかろうか。
1分足らずの尺でいいから。


総じて非常に丁寧に作られた、気ままに遊べる傑作。
どうしてこの人、普段の言動はアレなのに、こんなにいいテキストを書くんだ。


気に入ったキャラはバルムンク。最後までイカしたにゃんこだった。